甦生後のバルコニー

この度、ご入居後約13年間手つかずで、

固いよごれの固着したバルコニー(タイル)の

甦生機会を賜りました。

お客様が

タイルの会社様に問合せされたところ、

「タイルは一旦こうなると難しい」との事で、

私共がトライさせて頂く運びとなりました。

特殊洗浄し、

最後はガラスコーティングで仕上げる

意図です。

部分テスト中のタイル

タイルの洗浄・コーティングにおきましては、

床面のみの施工は割と施工しやすいのですが、

壁面が絡んでくると様々難しさがあります。

重力の法則を絶えず意識する必要があります。

・均一な洗剤塗布

・垂れてくる洗剤による効果の違い・ムラ

・洗剤が床面に垂れる部分の、

　床タイル表面の釉薬に及ぶ影響

・コート剤の塗布量／垂れが生じる限界点

・壁面立ち上がり部分の目地に染み出る　

　途絶えない水気

等々

甦生後のバルコニー

積年の汚れが除去され、すっきり甦りました。

仕上のガラスコーティングは、

控えめな光沢となる配合で、

目地を塗れ色(黒っぽい色)にしないように塗布。

今後のメンテナンス方法は、

ホースで水を流し、土砂よごれを

メラミンスポンジで軽くこするだけ。

お客様に喜んで頂き何よりです。

１年半前に、屋外床の甦生を

させて頂いたお客様より、

外壁の甦生機会を賜りました。

同じものが二つとない天然石。

積年のよごれの蓄積で、

色合いも表情もくすんでいます。

周囲の植え込みからは、

雨のたびに土砂汚れが垂れてき、樹液分も固く定着しています。

低い部分には大理石の下地の

コンクリートからアクが染み、

グレーがかり、

目地にはカビが生え黒ずみ、

特に床に接した部分の目地には

アルカリ黄変が出ています。

甦生後の外壁

複数の洗浄工程を踏み、

すっきり甦生しました。

隠れていた天然石一つ一つの

色合い・表情が表に顕れ、

可愛らしい外壁に甦りました。

仕上げに、

親水性シリカコートを施します。

コーティングの有無による

外見上の違いはほとんど無い、

自然な仕上がりとなります。

日々の中で乗ってくるよごれは

雨のたびに流され、

それでも残ったよごれは

刷毛で払えばOKです。

玄関のおそうじにストレスがあるという

お客様の玄関を、

コーティングさせて頂く機会を賜りました。

具体的には、以下の２点。

①髪の毛、ホコリなどが掃除機で吸いにくい

②元気なお子様が持ち込む泥よごれの除去

ダント―社の磁器タイル床の玄関です。

防滑加工(釉薬に骨材を混入)されているため

表面がざらついており、

髪の毛が絡み、掃除機で吸いづらいのです。

コーティングには、種々ありますが、

この度のコーティングは透明の塗装です。

凹凸を埋めるものではありません。

下地が素直に反映され、施工後もやはり

骨材の粒によるざらつきはあります。

しかし、粒に沿ってコーティングされるので

ざらつきがまろやかになります。

実際「掃除機で髪の毛を吸うのが楽になった」との事。

元気なお子さんが持ち込む土砂は、

お得意のケルヒャー洗浄機で流し去り、

水滴を屋外にかっぱいですっきりさっぱり。

おそうじが楽になったとの事、よかったです。

築十年の分譲マンション

この度売りに出される　　　　とのことで、

空間の持つ本来的魅力を　　　内覧者の方に感じて頂こうと、

研磨で甦らせます。

積年の汚れとキズとで、

重苦しい玄関と感じます。

天然石のもつ生命力も　　　　封印され、悲しそうですね。

玄関は、

私的空間と社会の境界線。

双方向に行き来する関所。

切りかえの場。

みずみずしく甦りました。

水を打ったかのようですね。

この度の大理石は、　

純度が高く美しいビアンコ　　　という種類の大理石でした。

同じものが二つとない天然石。本来の輝きが放たれ、

場の力もグッとあがりました。

大理石は柔かいので、　　　　再び生活の中で傷つき汚れ、

くすんでいくでしょう。

それもまた、

かけがえのない日々の生活の

歴史なのでしょう。

※コーティング施工も対応致します。

   また、すでになされたコーティングの施工不良、

   事後の劣化に対する手直しも対応しております。